Japanese
English
シンポジウム 日本における新しい人工股関節の開発
Y型3本スパイク式セメントレス人工股関節の開発
Development of Uncemented Total Hip System Using Acetabular Component with Three Spikes
浜田 良機
1
,
中島 育昌
1
,
井手 隆俊
1
,
山本 泰宏
1
,
堀内 忠一
1
Yoshiki Hamada
1
1山梨医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamanashi Medical University
キーワード:
uncemented total hip system
,
セメントレス人工股関節
,
computer simulation
,
コンピュータシミュレーション
,
radiographic findings
,
X線所見
,
hip joint
,
股関節
Keyword:
uncemented total hip system
,
セメントレス人工股関節
,
computer simulation
,
コンピュータシミュレーション
,
radiographic findings
,
X線所見
,
hip joint
,
股関節
pp.1301-1310
発行日 1999年11月25日
Published Date 1999/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902836
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要旨:セメントレス人工股関節の問題点は,各componentの移動,透明層,osteolysis,大腿部痛,looseningの発生である.これらは不十分な術直後の初期固定性とcomponentと骨との界面における応力分布の不均一さ,すなわち力学的不安定性とポリエチレンの摩耗に起因する.教室では動物実験,rigid body spring modelを利用したコンピュータシミュレーション,さらには長期の臨床経験からこれら問題点を解決するものとして,オリジナルタイプであるJIAT型3本スパイク式人工股関節を改良して,Y型,次いでY2型を開発し,現在Y2型を臨床応用している.人工関節は器械であり,いずれのタイプにおいても,それぞれの問題点があるが,Y2型においても術後長期例が増加するにつれ,移動や透明層をみる症例が,わずかずつであるが増加している.これら問題点を解決するために,Y2型の臨床成績とX線所見を詳細に検討して,手術手技,componentのサイズやデザインなどの検討を開始している.
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