Japanese
English
手術手技 私のくふう
脊柱変形に対する内視鏡下手術の応用
Application of Endoscopic Surgery to Spinal Deformity
平泉 裕
1
,
神 與市
1
,
大沢 延行
1
,
山田 徹
1
,
藤巻 良昌
1
,
藤巻 悦夫
1
Yutaka Hiraizumi
1
1昭和大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Showa University
キーワード:
spinal deformity
,
脊柱変形
,
endoscopic surgery
,
内視鏡下手術
Keyword:
spinal deformity
,
脊柱変形
,
endoscopic surgery
,
内視鏡下手術
pp.1225-1230
発行日 1999年10月25日
Published Date 1999/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902821
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抄録:1996年より開始した内視鏡下での脊椎手術症例の中から,脊柱変形に対する本手技応用の可能性について検討した.症例は4例(後弯2例,側弯2例)で,年齢は12~70歳,平均34.5歳であった.特発性側弯症例に対しては胸腔鏡視下に前方解離術を施行した.本手技は5mm径斜視鏡と7mm径トロカール3本を使用し,肋骨頭切除と椎間板切除後に壁側胸膜を内視鏡下に縫合した.第5腰椎半椎による先天性側弯症例に対しては腹腔鏡視下に腹部大動脈分岐下,左側,右側の順に半椎を展開し摘出が可能であった.後弯変形の2例には椎体亜全摘を行い,1例は自家腸骨で,1例は骨粗鬆症のためHarmscageで置換した.本手技は従来の開創術式と比較して創が小さく術後疼痛が少なかった.脊柱への手術操作は従来と基本的に変わらなかった.内視鏡下手術は術野に接近して拡大され明るい視野が得られるため,内視鏡操作と深度感覚に習熟すれば応用可能な術式と考えられた.
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