Japanese
English
シンポジウム 骨組織に対する力学的負荷とその制御―日常臨床に生かす視点から
骨の微細損傷とその修復―骨疲労の病態生理
Generation and Repair of Microdamage in Bone
森 諭史
1
Satoshi Mori
1
1香川医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kagawa Medical University
キーワード:
microdamage
,
マイクロダメージ
,
bone fatigue
,
骨疲労
,
remodeling
,
リモデリング
Keyword:
microdamage
,
マイクロダメージ
,
bone fatigue
,
骨疲労
,
remodeling
,
リモデリング
pp.975-981
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902503
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抄録:生体の骨組織内にはmicrodamageが分布していて加齢により増加する.繰り返し荷重環境に置かれている骨格で骨疲労が起きることは生理的現象で,その修復も生理的骨代謝機構で行われている.microdamageは骨組織内の骨細胞ネットワークで感知され,骨リモデリングによって修復される.骨疲労の進行は非常に緩徐なため近年までその重要性が不明であったが,日常の荷重環境下で長期間にわたり骨強度を維持するにはmicrodamageの発生と修復のバランスを維持されなければならない.microdamageの発生と修復にアンバランスが生じる病態では骨疲労は進行し骨は脆弱化し骨折に至る.
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