整形外科philosophy
整形外科医40年の経験から―勤務医から開業医へ,そしてPauwels先生のこと
上野 良三
1,2
1星ヶ丘厚生年金病院
2上野整形外科
pp.67-71
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902892
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●勤務医から開業医へ
医科大学で教職を29年,厚生年金病院長を8年体験し,昨年3月定年退職後は診療所を開設し日夜診療に従事して1年あまりが経過した.地元の医師会では,彼は何故開業したのかということが話題になったようであるが,定年後も整形外科の診療を継続したいことが唯一の理由である.ゴルフなどの趣味もなく,学問に精進する意欲に欠けることが根底にあるのではないかと反省している.
大阪大学,アーヘン工科大学臨床部門(当時アーヘン市立病院),奈良医科大学,デュッセルドルフ大学,香川医科大学における教職,星ヶ丘厚生年金病院での病院の管理運営を通じて,現在の保険医療行政の一端にも触れ,医師として経験のないのは開業医のみとなり,開業に対する興味があったのも事実である.
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