Japanese
English
シンポジウム 整形外科と運動療法
腰部疾患と運動療法
Low-Back Disorders and Therapeutic Exercises
白土 修
1
,
伊藤 俊一
2
,
小熊 忠教
1
,
金田 清志
3
Osamu Shirado
1
1腰痛・脊損センター/労働福祉事業団美唄労災病院
2北海道大学医学部付属病院リハビリテーション部
3北海道大学医学部付属病院整形外科学教室
1Center for Spinal Disorders/Bibai Rosai Hospital
キーワード:
low-back disorder
,
腰部疾患
,
therapeutic exercise
,
運動療法
,
low-back schoom
,
腰痛学級
Keyword:
low-back disorder
,
腰部疾患
,
therapeutic exercise
,
運動療法
,
low-back schoom
,
腰痛学級
pp.693-700
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902725
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要旨:腰部疾患に対して運動療法を施行する場合,正しい適応のもとに,安全で効率の良い訓練を継続性をもって行うことが肝要である.運動療法実践の場として,北海道大学医学部付属病院に開設した腰痛学級を紹介し,併せてその成績を報告した.著者らの腰痛学級は,1)腰椎の解剖と腰痛に関する医学的知識の解説,2)体幹機能評価,3)正しいボディメカニクスの教育と腰痛体操の指導,4)心理検査,の4つに大別される.慢性腰痛症患者に対する腰痛学級の成績は,概ね良好であった.約80%の受講者で腰痛は消失もしくは改善した.これらの受講者では,体幹柔軟性と体幹筋力は向上していた.腰痛の改善が得られた群において,腰痛体操の実施率は高い結果であった.本論文は,腰部疾患に対する運動療法の効果について腰痛学級を通じて間接的に証明したものである.腰部疾患に対する運動療法の効果を確証するためには,体幹機能をより客観的・定量的に評価する手段の確立が重要と考える.
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