Japanese
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シンポジウム 整形外科と運動療法
保険医療からみた運動療法―その現状と未来
Therapeutic Exercise in Health Insurance System in Japan : Its Present State and Future Prospect
高瀬 佳久
1
Yoshihisa Takase
1
1日本医師会
1Japanese Medical Association
キーワード:
therapeutic exercise
,
運動療法
,
investment in health
,
健康投資
Keyword:
therapeutic exercise
,
運動療法
,
investment in health
,
健康投資
pp.725-727
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902730
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要旨:日本医師会は医師の生涯教育の一環として,1991(平成3)年から認定健康スポーツ医制度を発足させ,健康増進対策を展開している.各方面に働きかけた結果,1996(平成8)年4月の社会保険診療報酬改正に際し,「運動療法指導管理料」を掲載することができた.
1997(平成9)年に日本医師会は医療構造改革構想を発表したが,この基本理念は《健康投資》である.日本医師会認定健康スポーツ医に対しアンケートを行った結果,高齢者における運動療法が期待されていることを示唆された.また,運動療法の科学的検証については,多くの学会,多くの文献がその効果の有効性を認めている.適正なメリットの担保の拡大については,健康投資の理念,科学的検証等からみて,「運動療法指導管理料」の適応拡大を強く要請している.
医療保険における運動療法の今後の課題は,①保険指定医のスポーツ医学の研修,②運動療法処方箋の適切な運用である.
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