整形外科philosophy
整形外科雑観
酒匂 崇
1
1鹿児島大学医学部整形外科
pp.603-606
発行日 1999年5月25日
Published Date 1999/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902705
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はじめに
私が故宮崎淳弘教授の主宰された鹿児島大学整形外科に入局したのは1959(昭和34)年,爾来約40年が経過しました.この40年間を振り返ってみると整形外科領域では大きな進歩がみられ,特に治療の面で大きな変遷がありました.それらの中でも,人工関節,関節鏡,spinal instrumentation,骨折に対する機能的療法などは特筆されるべきものと考えます.また,私たちの取り扱う疾病の種類も高齢者社会を迎えたことや生活様式の変化などとともに様変わりしております.最近の基礎研究は従来の病理組織学,生化学,生理学などの手法を用いた方法より,新しい学問である細胞生物学や遺伝子学によるアプローチが主流になりつつあります.この誌面では,整形外科の臨床研究や基礎研究について最近感じていることを独断的意見を交えて述べてみます.
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