Japanese
English
手術手技 私のくふう
ティッシュエキスパンダーを用いた内反足の治療経験
The Use of a Tissue Expander in Club-foot Surgery
柴田 徹
1
,
川端 秀彦
1
,
松井 好人
1
,
田中 啓之
1
,
南平 昭豪
2
,
有賀 健太
3
Toru Shibata
1
1大阪府立母子保健総合医療センター整形外科
2大阪府済生会泉尾病院整形外科
3大阪大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Medical Center and Research Institute for Maternal and Child Health
キーワード:
tissue expander
,
ティッシュエキスパンダー
,
club foot
,
内反足
,
arthrogryposis multiplex congenita
,
先天性多発性関節拘縮症
Keyword:
tissue expander
,
ティッシュエキスパンダー
,
club foot
,
内反足
,
arthrogryposis multiplex congenita
,
先天性多発性関節拘縮症
pp.1387-1389
発行日 1998年12月25日
Published Date 1998/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902587
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抄録:内反足3例6足(先天性多発性関節拘縮症2例4足,先天性内反足1例2足)に対してティッシュエキスパンダーを用いて皮膚を伸展した後に二期的に解離術を行った.平均1歳8カ月時にティッシュエキスパンダーを足関節後内側に留置した.外来で数回に分けて膨らませた後,平均3.5カ月後に後内外側解離術を施行した.ティッシュエキスパンダーの最大膨張時容量は平均6.6ml,初回術後の追跡期間は平均9ヵ月であった.全例矯正手術時に中間位で,皮膚の緊張なく創閉鎖することができたが,2足で尖足が再発した.経過中テイッシュエキスパンダーを抜去するような重篤な合併症はなかった.1足にエキスパンダー留置部の表層感染,1足に接続部での生食水のもれ,1足に原因不明の生食水の注入不全が生じた.重度内反足や皮膚拘縮のある内反足に対して,本術式は有効な方法であると考えられた.
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