Japanese
English
手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
イリザロフ法による変形矯正術
Correction of Foot Deformities by the Ilizarov Method
桝田 理
1
Tadasu Masuda
1
1大阪府立大手前整肢学園整形外科
1Osaka Red CrossHospital for Pediatric Orthopedics (Otemae seishi gakuen)
キーワード:
イリザロフ創外固定器
,
Ilizarov external fixator
,
足部変形
,
foot deformities
,
内反足
,
club foot
,
変形矯正
,
deformity corrections
,
テンションストレス効果
,
tension-stress effect
Keyword:
イリザロフ創外固定器
,
Ilizarov external fixator
,
足部変形
,
foot deformities
,
内反足
,
club foot
,
変形矯正
,
deformity corrections
,
テンションストレス効果
,
tension-stress effect
pp.287-293
発行日 1992年3月25日
Published Date 1992/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900807
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はじめに
1951年以来,ソ連邦のG. A. Ilizarovは独自で開発した創外固定器を用いて治療経験を重ねるうち“Tension-stress effect”なる理論を生みだした5,6).これは,“Distraction histogenesis”という,生体のあらゆる組織は伸延することにより再生するという理論である.しかし,その輝やかしい臨床成績は西側諸国では知られることなく,1980年になってようやくイタリアで,また北米では1986年より迫試され始めたばかりである1~4).我々は,1989年に本邦に導入されて以来,本創外固定器による治療を行い,その適応は広く骨折,偽関節,脚延長のみならず四肢の変形矯正にまで及んでいる.本稿ではそのうち足部変形矯正,なかでも治療機会の多い内反足についての手術手技,後療法について述べる.
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