Japanese
English
臨床経験
上腕骨骨幹部骨折に対するHackethal法の治療経験
Hackethal's Method for the Treatment of the Humeral Shaft Fractures
川上 寛
1
,
田島 宝
1
,
杉山 晴敏
1
,
石川 知志
1
,
加藤 哲弘
1
,
高木 英希
1
,
川崎 雅史
1
,
伊藤 みりえ
1
,
森山 明夫
2
,
小野木 啓子
2
Hiroshi Kawakami
1
1静岡済生会総合病院整形外科
2静岡医療福祉センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Sizuoka Saiseikai General Hospital
キーワード:
Hackethal's method
,
ハッケタール法
,
humeral shaft fracture
,
上腕骨骨幹部骨折
Keyword:
Hackethal's method
,
ハッケタール法
,
humeral shaft fracture
,
上腕骨骨幹部骨折
pp.865-869
発行日 1996年7月25日
Published Date 1996/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901956
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抄録:上腕骨骨幹部骨折の手術的治療として,1991年1月から1995年5月までに10例のHackethal法を施行した.症例の骨折型はA0分類によれば,A1:1例,A3:4例,B1:2例,B2:2例,C2:1例であった.10例中8例,80.0%に良好なる骨癒合が得られ,2例が偽関節となった.偽関節となった2症例は共にA3に属する横骨折であり,術直後の単純X線写真において骨折部離開が4mm,5mmと大きかった.以上より,この手術手技としては,骨折部離開を可能なかぎり短縮させることが重要であり,A3に属する横骨折に対してはその適応を慎重に検討する必要があると考える.
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