Japanese
English
論述
上肢における血管柄付骨移植術の検討
Free Vascularized Bone Grafts in Reconstruction of the Upper Extremity
勝木 雅俊
1
,
平山 隆三
1
,
多田 博
1
,
吉田 英次
1
Masatoshi Katsuki
1
1旭川医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
血管柄付骨移植術
,
free vascularized bone graft
,
関節形成術
,
arthroplasty of the wrist
,
改築
,
remodeling
,
機能再建
,
reconstruction
,
上肢
,
upper extremity
Keyword:
血管柄付骨移植術
,
free vascularized bone graft
,
関節形成術
,
arthroplasty of the wrist
,
改築
,
remodeling
,
機能再建
,
reconstruction
,
上肢
,
upper extremity
pp.117-123
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901294
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抄録:上肢における外傷後および腫瘍切除後の広範囲骨欠損の再建術として血管柄付骨移植術を行い若干の知見を得たので報告する,症例は10例,男性8例・女性2例である.手術時年齢は22歳から60歳である.原因疾患は骨腫瘍切除後骨欠損5例,外傷後骨欠損5例である,受骨部位は上腕骨部2例,橈骨部5例,尺骨部2例,中手骨部1例である.供骨部位および手術方法は,血管柄付腓骨移植術9例,血管柄付腸骨移植術1例である,経過観察期間は2~11年,平均6.5年である.全例一期的に骨癒合が得られ,骨癒合期間は術後2~4ヵ月が9例,8ヵ月が1例であった.術後経過において腫瘍の再発,感染の再発および疲労骨折は認めていない.手関節部では移植骨に関節形成術を行うことで良好な機能を獲得できた.長期経過観察例においては移植骨の形態変化つまりremodelingを認めた.
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