Japanese
English
シンポジウム 骨組織に対する力学的負荷とその制御―日常臨床に生かす視点から
骨の屈曲ストレスと骨形成の反応
Bending Load and Bone Formation Response
萩野 浩
1
Hiroshi Hagino
1
1鳥取大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Faculty of Medicine, Tottori University
キーワード:
bending
,
屈曲
,
bone formation
,
骨形成
,
bone modeling
,
骨モデリング
Keyword:
bending
,
屈曲
,
bone formation
,
骨形成
,
bone modeling
,
骨モデリング
pp.957-962
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902500
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抄録:運動負荷によって骨量増加が得られたり,麻痺や免荷で骨萎縮が生じることから明らかなように,骨は加わったストレスによって,骨形成をコントロールされている.屈曲ストレスが加わると,骨は発生したひずみに応じて反応する.すなわちひずみがある閾値以上になるとモデリングが活性化されると考えられている.そこで,骨に加わる力学的ストレスと骨形成の活性化との関係を明らかとするために,4点曲げ装置を用いて,ラット脛骨に25-35Nの力を加えた.その結果,ひずみが1,000μstrain以上となると外骨膜性骨形成が増加し,1,500μstrain以上で線維性骨形成が見られた.本稿では,これまでに4点曲げ装置を用いて得られた知見を中心に,骨の屈曲ストレスと骨形成の関係について概説する.
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