Japanese
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誌上シンポジウム 骨粗鬆症診断・治療の新展開
骨形成促進薬(PTHなど)の新展開
Treatment of Osteoporosis with Bone Anabolic Agents
酒井 昭典
1
Akinori Sakai
1
1産業医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
骨形成
,
bone formation
,
副甲状腺ホルモン
,
parathyroid hormone
,
アナボリック
,
anabolic
Keyword:
骨形成
,
bone formation
,
副甲状腺ホルモン
,
parathyroid hormone
,
アナボリック
,
anabolic
pp.911-916
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101818
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わが国の骨粗鬆症治療は現在,骨吸収抑制薬であるビスフォスフォネート製剤とSERM(selective estrogen receptor modulator)が主に用いられている.欧米では骨形成促進薬である副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)も骨粗鬆症治療薬として使用されている.骨密度増加や骨折抑制に対するPTH単剤の効果と骨吸収抑制薬との併用効果についてのエビデンスが欧米から報告されている.骨形成促進薬はPTH以外に,ラネル酸ストロンチウム,抗スクレロスチン抗体などがあるが,いずれもわが国ではいまだ臨床で使用できる状況ではない.様々な病態を含む骨粗鬆症の治療において,骨形成促進薬の登場は革命的な展開をもたらすことが期待される.
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