Japanese
English
論述
MRIによる20代成人の腰痛と椎間板障害の検討
Magnetic Resonance Study of Lumbar Disc Degeneration in Symptomatic and Asymptomatic Patients
高橋 寛
1
,
米倉 徹
1
,
奥秋 保
1
,
香取 勧
1
,
井形 聡
1
,
岡島 行一
1
,
茂手木 三男
1
Hiroshi Takahashi
1
1東邦大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Toho University School of Medicine
キーワード:
magnetic resonance imaging
,
核磁気共鳴像
,
disc degeneration
,
椎間板障害
,
low back pain
,
腰痛
Keyword:
magnetic resonance imaging
,
核磁気共鳴像
,
disc degeneration
,
椎間板障害
,
low back pain
,
腰痛
pp.335-340
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902396
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抄録:純粋に画像上の椎間板変性と腰痛の関連を評価する目的で,対象を20代成人に限定し,腰痛群59例と非腰痛群50名についてMR画像上の椎間板突出度,変性度,high intensity zone,schmorl結節,椎体輝度変化の5項目について比較検討した.その結果,腰痛群では非腰痛群に比し,L5/S1高位で突出度がprotrusionあるいはextrusionで,moderate以上の変性椎間板を有する症例が有意に多い結果が得られ,L5/S1高位における椎間板変性,突出がいわゆる腰痛症と関連があることが示唆された.これらの条件を満たしていても腰痛を訴えない症例が多く存在することも事実であるが,その理由として,通常のMR画像のみでは動的因子の検討が不可能であること,いわゆる腰痛症においても椎間板ヘルニアにおける根性坐骨神経痛と同様に,炎症性刺激因子の関与する可能性などが考えられた.
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