Japanese
English
臨床経験
疲労骨折との鑑別を要した第2中足骨類骨骨腫の1例
Osteoid Osteoma of the Second Metatarsus Resembling Stress Fracture : A Case Report
安間 久芳
1
,
小林 良充
2
,
井上 善也
2
,
齋藤 英彦
2
Hisayoshi Amma
1
1自衛隊熊本病院整形外科
2聖隷浜松病院病整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Self Defense Force Kumamoto Hospital
キーワード:
osteoid osteoma
,
類骨骨腫
,
metatarsus
,
中足骨
,
stress fracture
,
疲労骨折
Keyword:
osteoid osteoma
,
類骨骨腫
,
metatarsus
,
中足骨
,
stress fracture
,
疲労骨折
pp.1049-1052
発行日 1997年9月25日
Published Date 1997/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902260
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抄録:第2中足骨類骨骨腫の1例を経験した,症例は18歳,男性,高校陸上部の中距離選手である.足背部の腫脹や疼痛,特に夜間痛のため近医を受診し疲労骨折と診断され,保存的に治療されていたが改善せず来院した.単純X線像で第2中足骨骨皮質の肥厚,硬化を認め疲労骨折と類似した像を呈していたが.疲労骨折より肥厚.硬化の範囲が広く,厚いことが鑑別のポイントであると考えた.nidusは単純X線像では不明瞭であったが断層X線像やMRIで確認できた.手術は一般的なノミではなくエアトームを使用して最小限に骨皮質を削りnidusの掻爬と骨移植を行い,スポーツへの早期復帰に有用であった.類骨骨腫の中足骨発生例はまれであるが特に疲労骨折との鑑別疾患として念頭におくべきである.
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