Japanese
English
症例報告
アキレス腱部に発生した淡明細胞肉腫の1例
Clear Cell Sarcoma Arising Achilles Tendon Area : A Case Report
佐藤 多賀子
1
,
大幸 俊三
1
,
角野 隆信
1
,
桑原 明彦
1
,
森 聖
1
,
清水 一郎
1
,
大川 章裕
1
,
若林 健
1
,
逸見 明博
2
,
龍 順之助
3
Takako Sato
1
1日本大学医学部付属練馬光が丘病院整形外科
2日本大学医学部付属練馬光が丘病院病理科
3日本大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University Nerima Hikarigaoka Hospital
キーワード:
clear cell sarcoma
,
淡明細胞肉腫
,
Achilles tendon
,
アキレス腱
,
reconstruction
,
再建術
Keyword:
clear cell sarcoma
,
淡明細胞肉腫
,
Achilles tendon
,
アキレス腱
,
reconstruction
,
再建術
pp.979-981
発行日 2002年8月25日
Published Date 2002/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903619
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抄録:アキレス腱部に発生した稀な淡明細胞肉腫の1例を報告する.患者は40歳,男性.2年前頃より左足関節痛が出現したため,当科を受診した.画像上,MRIのT1強調像でアキレス腱近位部にlowintensity,Gadoliniumでenhanceされる腫瘤塊を認め,生検術を施行した.病理組織学的には淡明細胞肉腫であった.術前化学療法を2クール施行したが,有効性は認めず,広範切除術,リンパ節郭清,大腿筋膜張筋筋皮弁,神経移植による機能再建術を行った.病理組織学的所見ではメラニンが豊富に認められ,細胞は紡錘形の明るい胞体を持ち,核分裂が散見され,淡明細胞肉腫と診断された.術後1年6カ月の現在,アキレス腱の作用は徐々に回復しており,足関節固定装具で歩行している.
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