Japanese
English
検査法 私のくふう
肩関節疾患に対する牽引装置使用MRIの経験
MR Imaging Assisted with Traction Device of Arm in Diagnosis of Shoulder Disease
田中 伸哉
1,2
,
佐藤 克巳
1
,
石橋 弘二
1
,
小島 忠士
1
Shinya Tanaka
1,2
1東北労災病院整形外科
2美唄労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Touhoku Rousai Hospital
キーワード:
shoulder
,
肩関節
,
MRI
,
核磁気共鳴画像
,
traction device
,
牽引装置
Keyword:
shoulder
,
肩関節
,
MRI
,
核磁気共鳴画像
,
traction device
,
牽引装置
pp.915-919
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901966
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抄録:軟部組織の描出に優れるMRIは,肩関節疾患の診断に広く用いられている5).しかし,肩峰下滑液包内の液体や関節軟骨,肩峰骨頭間距離の狭小化,関節の変形,肩の動きが,MRI診断上のpitfallの原因となっている2~5).筆者らは,このpitfallの一因であるpartial volume averagingの影響を減少させる目的で,肩峰骨頭間距離を拡大するための上肢の牽引装置を作成した.[方法]非磁性体の牽引装置を作製し,被験者の両腕に均等に6kg重の牽引力をかけた.撮像はGE社製1.5テスラの超伝導型装置で行い,signa肩用表面コイルを用いた.[対象]腱板断裂2例,腱板縫合術術後2例,肩関節結核1例であった.[結果]通常の方法と比較して肩峰骨頭間の軟部組織の描出がより鮮明であった.
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