Japanese
English
論述
前後両方向不安定型os odontoideumについて―その動態および形態的特徴
Os Odontoideum with Anterior and Posterior Atlanto-Axial Instability
西脇 祐司
1
,
戸山 芳昭
1
,
朝妻 孝仁
1
,
鈴木 信正
1
,
藤村 祥一
1
Yuji Nishiwaki
1
1慶應義塾大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University, School of Medicine
キーワード:
os odontoideum
,
歯突起骨
,
atlanto-axial joint
,
環軸関節
,
anterior and posterior instability
,
前後両方向不安定性
Keyword:
os odontoideum
,
歯突起骨
,
atlanto-axial joint
,
環軸関節
,
anterior and posterior instability
,
前後両方向不安定性
pp.711-717
発行日 1996年6月25日
Published Date 1996/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901923
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抄録:前後両方向に不安定性を有するos odontoideumの動態および形態的特徴を検討した.対象は当科にて治療を行った13例(AP群)で,検討項目として前後屈側面像よりinstability index,およびatlanto-axial angleの差である矢状面回旋度を,また断層写真や開口位正面像より,分離部の形態(平坦型と隆起型に分類)を調査し,前方不安定性のみを示す18例(A群)と比較検討した.さらにfresh cadaverを用いて歯突起の制御機構についても検討した.
AP群の動態は,実際には前後方向よりも矢状面での回旋不安定性が大きかった.また,その形態は分離部が平坦で,分離歯突起骨が頭側に偏位する特徴を有していた.cadaverを用いた検討からは,環軸椎間矢状面動態において,歯突起はtranslationよりもrotationに対して重要な制御機構であることが示唆された.
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