Japanese
English
臨床経験
橈骨遠位部への第2足趾移植により把持機能を再建した1例
Reconstruction of Prehension by Free Second Toe Transfer to the Distal Radius : A Case Report
山田 高士
1
,
浦田 士郎
1
,
矢崎 進
1
,
大脇 義宏
1
,
川上 寛
1
,
濱邊 卓也
1
,
洪 淑貴
1
,
前田 健博
1
,
渡部 健
1
Takashi Yamada
1
1安城更生病院整形外科
1Department of Orthopaedic surgery, Anjo Kosi Hospital
キーワード:
amputation
,
切断
,
free second toe transfer
,
第2足趾移植
,
microsurgery
,
マイクロサージャリー
Keyword:
amputation
,
切断
,
free second toe transfer
,
第2足趾移植
,
microsurgery
,
マイクロサージャリー
pp.111-114
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901824
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抄録:われわれは手部の高度挫滅のためにCM関節レベルでの切断を余儀なくされた症例に対して,Vilkki法に準じて第2足趾を橈骨遠位部に移植し把持機能を再建した症例を経験したので報告する.症例は29歳の男性で,1992(平成4)年11月24日,プレスで右手を圧挫され受傷し,同日当科初診,右手掌の軟部組織の挫滅が極めて高度であったため,手根骨を残した手部での断端形成術を受けた,その後患者の十分な理解と同意のもと,把持機能再建のために平成5年6月24日橈骨遠位部への第2足趾移植術を施行した.第2足趾移植術から約1年10ヵ月後の現在,書字,食事介助,衣服の着脱など日常生活での介助が可能となり,有用な把持機能を再建し得たと考える.
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