Japanese
English
臨床経験
第5腰椎椎弓根から発生した骨軟骨腫の1例
Osteochondroma of the L5 Pedicle : A Case Report
関根 将利
1
,
堀田 知伸
1
,
山下 敏彦
1
,
斎藤 成樹
1
,
藤澤 泰憲
2
Masatoshi Sekine
1
1市立室蘭総合病院整形外科
2市立室蘭総合病院病理部
1Department of Orthopaedic Surgery, Muroran City General Hospital
キーワード:
骨軟骨腫
,
osteochondroma
,
腰椎
,
lumbar spine
,
椎弓根
,
pedicle
,
神経根症状
,
radiculopathy
Keyword:
骨軟骨腫
,
osteochondroma
,
腰椎
,
lumbar spine
,
椎弓根
,
pedicle
,
神経根症状
,
radiculopathy
pp.1425-1428
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901797
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抄録:第5腰椎椎弓根から発生した骨軟骨腫により神経根症状を呈した稀な1例を経験した.症例は28歳,男性,右足関節背屈力低下と,右L5領域の感覚鈍麻を主訴とした.単純X線像では両側のL5分離症以外に異常を認めず,MRIでも著明な脊柱管内病変を認めなかった.脊髄腔造影では,右L5神経根嚢像の圧排を認めた.CTMで,右椎弓根より発生し椎弓の腹側に沿って存在する腫瘤病変を認めた.部分椎弓切除および腫瘍切除により症状は軽快した.腰椎発生の骨軟骨腫は比較的頻度が低いとされている.中でも,腰椎椎弓根より発生し神経根症状を示した症例の報告は,これまでに1例しかなく,きわめて稀な症例と思われた.
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