特別企画 阪神・淡路大震災にまなぶ
自己完結型支援による保健医療チームの活動
大森 薫雄
1
1神奈川県立厚木病院
pp.1293-1295
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901769
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はじめに
平成7年1月17日未明に起きた兵庫県南部地震による災害は,死者約5,500人,負傷者41,500人にのぼり,日本の戦後災害史上最大の大惨事となった.
神奈川県では,この阪神・淡路大震災に対していち早く医師,看護婦,保健婦などからなる保健医療チームを編成し,1月25日から4月1日までの65日間,10チーム,延べ141人(医師18人,看護婦24人,保健婦34人,ケースワーカー6人,事務35人,運転手24人)を被害の最も甚大であった神戸市長田区に派遣し,常設診療所を開設して保健医療活動を行った。延べ診療患者数は1,918名で保健婦による訪問相談件数941件,保健教育件数237件であったが,その概略を報告する.
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