Japanese
English
臨床経験
1年の経過に4椎間に発生した腰椎椎間板ヘルニアの1例
Disc Herniations Occurred at Four Lumber Intervertebral Discs One after Another within One Year : A Case Report
川原 央
1
,
木田 浩
1
,
高原 光明
1
,
田畑 四郎
1
,
山口 栄
1
,
相澤 利武
1
,
加藤 喜弘
1
,
伊左治 洋之
1
,
松浦 一平
1
,
金子 昇
1
Chikashi Kawahara
1
1いわき市立総合磐城共立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Iwaki Kyoritsu General Hospital
キーワード:
多椎間腰椎椎間板ヘルニア
,
multiple lumber disc herniations
,
腰椎多数回手術
,
multiple operated back
Keyword:
多椎間腰椎椎間板ヘルニア
,
multiple lumber disc herniations
,
腰椎多数回手術
,
multiple operated back
pp.1089-1092
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901725
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抄録:1年の経過で4椎間に発生し,3度の手術を行った腰椎椎間板ヘルニアの1例を経験した.症例は66歳,男性,1993(平成5)年5月,左L5根性疼痛を主訴として来科.同5月18日,左L4/5を第1回手術.術後,左L5根性痙痛は消失したが,右L2以下,左L3以下に麻痺が発生した.両下肢筋力はMMTでP~Tであった.理学所見,画像所見上,Ll/2椎間板ヘルニアと診断し,同6月8日,第2回手術を施行した.術所見は髄核脱出であった,術後,筋力はMMTでGまで回復したが,知覚鈍麻は残存した.1994(平成6)年5月に,左L3以下の知覚鈍麻が悪化.画像上,L2/3,L3/4椎間板ヘルニアと診断,同6月14日,第3回手術を施行した,L2/3は髄核遊離に近い跳ね上がり型の髄核脱出であった.術後,知覚鈍麻は軽減し,両下肢筋力はMMTでNに回復し,ADL上支障なく,元の仕事に復帰した,MRI上,ヘルニアの残存はない.
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