シンポジウム 機能的電気刺激(FES)の理論と実際
はじめに
佐藤 光三
1
1秋田大学医学部整形外科
pp.146
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901560
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- 文献概要
機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation:FES)は上位運動ニューロン障害者の失われた運動機能を,なお興奮性を維持している末梢神経や筋をコンピュータで制御された,ある目的とする機能を引き出すような電気刺激を与え機能再建するものである.FESは四肢機能のみならず,呼吸,排泄の回復にも早くから試みられている.
「機能的電気刺激(FES)の基礎と臨床」と題する誌上シンポジウムが,1990年本誌25巻9号でとりあげられた.その後4年を経て,1994年5月,仙台市での第67回日本整形外科学会学術集会において「機能的電気刺激の理論と実際」と題するパネルディスカッションが行われた.このときの6名の方に執筆していただいた.なお,1992年に日本FES研究会が発足し,同時に1st International FES Symposiumも仙台で開かれ,一気に本邦でのFES研究が台頭した.
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