Japanese
English
臨床経験
長期透析患者に合併した脊髄腫瘍の1例
A Long-term Hemodialysis Patient Complicated with a Spinal Cord Tumor : A Case Report
増田 公男
1
,
土田 豊実
1
,
望月 真人
1
,
喜多 恒次
1
,
豊根 知明
1
,
守屋 秀繁
1
,
添田 耕司
2
Masuda Kimio
1
1千葉大学医学部整形外科
2千葉大学医学部第2外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University
キーワード:
血液透析
,
hemodialysis
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
,
MRI
,
magnetic resonance imaging
,
手術療法
,
operative treatment
Keyword:
血液透析
,
hemodialysis
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
,
MRI
,
magnetic resonance imaging
,
手術療法
,
operative treatment
pp.97-100
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901552
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抄録:われわれは14年という極めて長い透析歴を持つ患者に合併した脊髄腫瘍の1例を経験した.患者は47歳,女性で大腿骨頚部骨折に対し人工骨頭置換術後,経過観察中に両下肢痛が出現し,MRIにて脊髄腫瘍を認めたため,当科入院し腫瘍摘出術を施行した.本症例の診断に際しては,原疾患の糖尿病による種々の合併症に加え10年を超える透析歴を考慮し,術前検査として侵襲性の少ないMRIのみを用いその脊髄疾患に対する有用性を確認した.また当院の人工腎臓部をはじめとする各科の協力のもと,術前・術後の全身状態のコントロールを図った.今後このような透析患者の整形外科的疾患に対する手術例は増加していくものと思われる.
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