巻頭言
第9回日本整形外科学会基礎学術集会を開催するに当たって
田中 清介
1
1近畿大学医学部整形外科
pp.638-639
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901378
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■臨床学のための基礎学会に
近畿大学は新設医科大学であり,教室の歴史が浅いことから蓄積された臨床データが乏しいこともあって,私が昭和53年に教授就任して以来研究の重点を基礎的研究においてきました.このたび,平成6年10月7日(金),8日(土)の両日に神戸において第9回日本整形外科学会基礎学術集会を開催することとなりましたことは,私にとってまことに感無量であり,この機会を与えて頂きました日整会の会員の皆様に深く感謝申し上げます.
整形外科学の基礎的研究は,整形外科に限らず臨床各科の基礎的研究でも同様ですが,我国の経済の著しい進歩と相俟って急速に進歩したため,中にはその内容が理解困難なものも少なくありません.私が基礎学術集会の次々期会長選挙に立候補した折に公約しましたことは,一般の臨床医にとっても,この進歩に対する理解を容易にするよう努力したいということでした.そのために,演題の募集に当たっては「臨床との関連について」の項目を設け記載して頂き,プログラム委員に審査して頂きました.
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