Japanese
English
臨床経験
膝蓋上包内に突出した大腿骨軟骨性外骨腫の2例
Femoral Cartilaginous Exostosis in Suprapatellar Bursa
野口 俊康
1
,
白倉 賢二
1
,
長田 純一
1
,
有田 覚
1
,
宇田川 英一
1
,
荻原 哲夫
2
Toshiyasu Noguchi
1
1群馬大学医学部整形外科
2伊勢崎市民病院整形外科
1Depatment of Orthopaedic Surgery, Gunma University School of Medicine
キーワード:
軟骨性外骨腫
,
cartilaginous exostosis
,
膝蓋上包
,
suprapatellar bursa
,
膝蓋大腿関節障害
,
patellafemoral joint disordar
,
関節鏡
,
arthroscope
,
滑膜炎
,
synovitis
Keyword:
軟骨性外骨腫
,
cartilaginous exostosis
,
膝蓋上包
,
suprapatellar bursa
,
膝蓋大腿関節障害
,
patellafemoral joint disordar
,
関節鏡
,
arthroscope
,
滑膜炎
,
synovitis
pp.1269-1273
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901244
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抄録:軟骨性外骨腫の発生は珍しくないが,膝蓋上包内に突出するものの報告は少ない.今回我々はこれを2例経験した,症例1では膝痛を主訴として当科を受診し,膝蓋上包内に突出した軟骨性外骨腫と診断され,経過観察で増大傾向を認めたために腫瘍を切除した.術後の経過は順調で,4ヵ月後には正座も可能となった.症例2では左膝痛,腫脹,伸展障害を主訴として当科受診し,膝蓋上包に突出した軟骨性外骨腫と診断された.膝蓋跳動も陽性で,関節穿刺で関節液が引け,関節鏡では炎症性病変を認めた.このため膝蓋大腿関節障害と診断され,腫瘍を周囲の軟部と共に一塊にして切除した.術後の経過は良好で1ヵ月で正座可能となった.
膝蓋上包内に突出した軟骨性外骨腫2例において,手術にて摘出し良い結果が得られた.
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