Japanese
English
臨床経験
嚥下障害をきたし手術を行なった強直性脊椎骨増殖症の3例
Surgical Treatment of Ankylosing Spinal Hyperostosis Causing Dysphasia
勝木 雅俊
1
,
竹光 義治
1
,
岩原 敏人
1
,
加茂 裕樹
1
Masatoshi Katsuki
1
1旭川医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
強直性脊椎骨増殖症
,
Ankylosing Spinal Hyperostosis
,
嚥下障害
,
Dysphagia
,
骨化切除
,
Resection of Ossification
Keyword:
強直性脊椎骨増殖症
,
Ankylosing Spinal Hyperostosis
,
嚥下障害
,
Dysphagia
,
骨化切除
,
Resection of Ossification
pp.971-974
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901188
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抄録:強直性脊椎骨増殖症(Ankylosing Spinal Hyperostosis,Forestier病:以下,ASH)は,脊柱の前縦靱帯を中心に広範な骨化をきたし,脊柱の強直を起こす疾患である.頸椎に著明なASHがあると,それにより嚥下障害をきたすことはこれまでも少数であるが報告されてきた.我々は,嚥下障害をきたし手術を行なった3例のASHを経験した.性別は男性2例,女性1例,年齢は55歳,61歳,および68歳であった.手術方法は第1例においては両側の胸鎖乳突筋前縁に沿う皮切により侵入し,骨化部を切除した.本症例においてはこの骨片を頸椎前方固定術に利用した.他の2例は左胸鎖乳突筋に沿う皮切により侵入し骨化を切除した.全例とも術後嚥下障害は改善した.
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