Japanese
English
臨床経験
大腿骨骨膜より発生し骨内へ穿孔したガングリオンの1例
A Periosteal Ganglion Penetrating the Bone: A Case Report
小宮 靖弘
1,2
,
松本 圭司
1
,
石澤 命仁
1
,
森本 茂
1
,
福田 眞輔
1
Yasuhiro Komiya
1,2
1滋賀医科大学整形外科学教室
2現:彦根中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shiga University of Medical Science
キーワード:
骨膜性ガングリオン
,
periosteal ganglion
,
穿孔
,
Penetration
,
骨内ガングリオン
,
intra-osseous ganglion
Keyword:
骨膜性ガングリオン
,
periosteal ganglion
,
穿孔
,
Penetration
,
骨内ガングリオン
,
intra-osseous ganglion
pp.319-322
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901078
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抄録:79歳.男性が右膝痛を主訴として来院.単純X線像で右大腿骨にspicule様の骨形成像,CT,MRI像で骨内外に存在する巨大な腫瘍陰影を認めた.手術所見にて骨膜より発生し骨内に穿孔したガングリオンと診断した.
骨内ガングリオンの成因は内因説および外因説に分類される.前者はidiopathicであり後者は傍骨性ガングリオンの骨内への穿孔であるとされている.本症例はperiosteal ganglionの特徴的とされるspicule様の骨形成像と骨内ガングリオンの典型的なX線像を合わせ持ち,手術所見もこれを支持しており,Schajowiczらが述べる外因説を明らかに示唆する症例と思われた.
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