整形外科英語ア・ラ・カルト・9
“Thumb”に関する日常英会話
木村 專太郎
1
Sentaro Kimura
1
1那珂川病院
pp.316-317
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901077
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前回は“bone”に関する日常英会話を書いてみたが,いかがであったろうか,今回は,“thumb”(親指・タムまたはサム)に関して書いてみたい.
私が米国で外科のレジデントの2~3年生のとき,アイオワ州の手の外科の大家ブルーナー(J. M. Bruner)先生に手の外科を講義と手術に毎週1回,接する光栄に浴したことがある.指のflexor tendonを露出する際に,先生は術後の指関節の拘縮を防ぐために,“DIP”,“PIP”,“MP”関節間の皮膚を斜めに“ジグザグ型”切開法を,1955年以来行っておられた.1972年ころのキャンベルの整形外科手術書(Campbell' soperative orthopedics)にはまだ記述されていなかったが,私はその次の改訂版には記載されていたことを確認している.現在では,勿論この優れた切開方法は一般に普及している.その先生の講義の中で,指の正式な呼び方を習ったことがある.
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