Japanese
English
臨床経験
股関節に発生した色素性絨毛結節性滑膜炎の1症例
Pigmented Villonodular Synovitis of Hip Joint: A Case Report
雨宮 章哲
1
,
宮岡 英世
1
,
中村 正則
1
,
相原 正宣
1
,
飯野 潤二
1
,
佐々木 和明
1
,
藤巻 悦夫
1
Akinori Amemiya
1
1昭和大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Showa University School of Medicine
キーワード:
股関節
,
hip joint
,
色索性絨毛結節性滑膜炎
,
pigmented villonodular synovitis
Keyword:
股関節
,
hip joint
,
色索性絨毛結節性滑膜炎
,
pigmented villonodular synovitis
pp.181-184
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901051
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抄録:色素性絨毛結節性滑膜炎は,大部分が膝関節に発生するといわれ,その他の関節での発生は比較的稀とされている.今回我々は,比較的報告例の少ない股関節に発生した31歳の男性の1例を経験した,右股関節痛,熱感を主訴とし,全身や血液検査等に特に異常はなかった.X線検査にて右臼蓋及び大腿骨骨頭に多発性嚢胞形成関節裂隙の狭小化を認め,関節造影では右股関節腔内に斑紋状陰影を呈した,摘出術を施行し,暗赤褐色のブドウの房状の多結節性分葉状腫瘤を摘出組織学的所見にて色素性絨毛結節性滑膜炎の特徴を示していた.術後8週間の完全免荷,術後10週で1/3荷重歩行にて退院した.関節造影での斑紋状陰影も消失し,関節可動域も良好であり,現在経過観察中である.
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