Japanese
English
臨床経験
腰椎に発生したganglioneuromaの1例
A Case of Ganglioneuroma in Lumber Spinal Canal
武上 泰光
1,6
,
石田 義人
1
,
長坂 昌登
2
,
熊谷 俊幸
3
,
筒井 祥博
4
,
小野 芳裕
5
Yasumitsu Takegami
1,6
1愛知県心身障害者コロニー中央病院整形外科
2愛知県心身障害者コロニー中央病院脳神経外科
3愛知県心身障害者コロニー中央病院小児科
4愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所形態学部
5愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所治療学部
6現:県立尾張病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Central Hospital of Aichi Prefectural Colony
キーワード:
神経節腫
,
ganglioneuroma
,
砂時計腫
,
dumb-bell Tumor
,
側彎
,
scoliosis
,
MRI
,
magnetic resonance imaging
Keyword:
神経節腫
,
ganglioneuroma
,
砂時計腫
,
dumb-bell Tumor
,
側彎
,
scoliosis
,
MRI
,
magnetic resonance imaging
pp.1183-1186
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900966
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抄録:神経節腫はneuroblastomaなどと共に交感神経系由来の腫瘍に分類される良性腫瘍であるが,脊柱管内にみられることは稀である.この腫瘍は緩徐に発育し,脊柱管内の神経節腫では,症状的に神経筋疾患と類似した経過を取る例の報告が散見される.病理組織学的には神経線維腫や機械的刺激によって肥大した脊髄神経根などとの鑑別が問題となる.また,高率に側彎症を合併する.我々の脊柱管内神経節腫の1例は,4歳の女児にみられ,脊柱側彎症として経過を追っていたが,脊髄性筋萎縮症と類似した経過を呈した.経過観察中下肢痛が出現し,下肢の筋力低下が急に悪化し,麻痺症状を呈した.MRIによってdumb-bell tumorが発見され,腫瘍摘出術によって症状は改善した.
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