Japanese
English
論述
膝関節外側半月板損傷の臨床像
The Clinical Study of the Lateral Mensci of the Knee Joint
八塚 知二
1,2
,
王 享弘
1
,
小林 晶
1
,
徳永 純一
1
,
福元 敬二郎
1
,
吉本 隆昌
1
,
後藤 元徳
1
,
濱 渉
1
,
浅野 茂利
1
Tomoji Yatsuka
1,2
1福岡整形外科病院
2現:大分医科大学整形外科
1Fukuoka Orthopedic Hospital
キーワード:
外側半月板
,
lateral meniscus
,
臨床症状
,
clinical symptom
,
関節造影
,
arthrogram
Keyword:
外側半月板
,
lateral meniscus
,
臨床症状
,
clinical symptom
,
関節造影
,
arthrogram
pp.801-807
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900892
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抄録:膝外側半月板(以下LMと略す)損傷は膝内側半月板(以下MMと略す)損傷に比べて臨床症状が乏しく,関節造影も判読が困難な場合があり診断に苦慮する.外側円板状メニスクス(以下LDと略す)を除くLM損傷の臨床像を明確にするのを目的とした.当院で手術したM損傷は788症例835Mであった.MM,LM損傷の発症頻度は1:0.51とMMに多かったが,1984年以降はLM損傷の比率が増加している.発症機転は非外傷性損傷がLMでは多く,臨床症状の発現はLMは少なかった.断裂型ではLMでは横断裂の頻度が多かった.断裂部位ではLMでは前,中節での断裂が多かった.LM損傷の関節造影診断率は77.1%であった.M損傷の内外側の部位診断の誤診は30症例に認められ,LM損傷をMM損傷としたものが最多であった.LM損傷は臨床症状が乏しく関節造影の診断も困難なことがあり,内側に症状が認められた場合,MM損傷と誤診する可能性があることが示唆された.
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