Japanese
English
手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
麻痺性足部変形に対する軟部組織手術
Soft Tissue Surgeries for Paralytic Foot Deformities
廣島 和夫
1
Kazuo Hiroshima
1
1国立大阪病院整形外科
1Department of Orthopedics, Osaka National Hospital
キーワード:
麻痺性足部変形
,
paralytic foot deformity
,
筋力不均衡
,
muscle imbalance
,
軟部組織手術
,
soft tissue surgery
Keyword:
麻痺性足部変形
,
paralytic foot deformity
,
筋力不均衡
,
muscle imbalance
,
軟部組織手術
,
soft tissue surgery
pp.49-58
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900764
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はじめに
周知のごとく麻痺性足部変形は,神経麻痺に起因する筋力不均衡によって発現する.従って,足部変形の治療の原則は,筋力不均衡の是正にある.しかし,筋力不均衡の是正と拘縮の除去を目的とする軟部組織の処理だけでは,長期間存在している麻痺性変形を十分に矯正することはできず,また,進行性麻痺性疾患における足部変形に対しても矯正効果を維持することは困難である.このような症例に対しては,骨関節手術を合併して行わねばならない.病態の相違(痙性麻痺か弛緩性麻痺か,進行性麻痺か非進行性麻痺か)によって,変形の種類と程度によって,また,年齢によって,手術治療のデザインが変わってくるが,これらの点については,総論の項で詳細に記載されている.本稿では,各術式の実際と術後療法におけるポイントについて,さらに,麻痺性疾患であるがための留意点について記載する.
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