Japanese
English
臨床経験
筋肉損傷に対する超音波診断法
Ultrasonic Diagnosis of Skeletal Muscle Injury
池野 晋
1
Susumu Ikeno
1
1池野病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Ikeno Hospital
キーワード:
筋肉損傷
,
muscle injury
,
肉ばなれ
,
muscle strain
,
筋肉打撲
,
muscle contusion
,
筋肉断裂
,
muscle laceration
,
超音波診断法
,
ultrasonic diagnosis
Keyword:
筋肉損傷
,
muscle injury
,
肉ばなれ
,
muscle strain
,
筋肉打撲
,
muscle contusion
,
筋肉断裂
,
muscle laceration
,
超音波診断法
,
ultrasonic diagnosis
pp.985-991
発行日 1991年8月25日
Published Date 1991/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900415
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抄録:筋肉損傷症例に超音波検査を行い,所見の得られた16症例17筋肉について検討した.その結果,筋肉損傷を筋肉の①完全断裂,②部分断裂(横断裂,縦断裂,混合型),③腫脹,④筋間損傷の各形態に分類した.断裂や腫脹の大部分は,多頭筋を構成する筋肉のうち,多関節筋に生じていた.筋肉内の断裂部位はその単関節筋側に偏在していた.いわゆる「肉ばなれ」例には,筋の部分断裂と腫脹が多くみられた.部分断裂は筋の長軸方向に生じる縦断裂が多く,これがスポーツ選手で問題となる「肉ばなれ」と思われた.部分断裂は,筋肉に急激な収縮や強力な伸展力が加わった時に筋線維間の収縮距離や収縮速度の差により協同運動が乱れて生じるものと思われた.
打撲例では,筋間損傷を含むすべての損傷形態がみられ,損傷部位,損傷筋肉にも一定の傾向は認められなかった.
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