Japanese
English
臨床経験
多椎体にscallopingを起こした巨大な馬尾表皮様腫の1例
A Case of Huge Cauda Equinal Epidermoid with Many Vertebral Scalloping
児玉 太郎
1
,
成尾 政圀
1
,
小柳 英一
1
,
浦門 操
1
,
椎葉 睦生
1
,
梶浦 清司
1
,
西良 浩一
1
Taro Komada
1
1成尾整形外科病院
1Naruo Orthopaedic Hospital
キーワード:
表皮様腫
,
epidermoid
,
扇状侵食像
,
scalloping
,
硬膜内穿刺
,
intradural puncture
Keyword:
表皮様腫
,
epidermoid
,
扇状侵食像
,
scalloping
,
硬膜内穿刺
,
intradural puncture
pp.1293-1297
発行日 1990年11月25日
Published Date 1990/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900226
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抄録:今回我々は,馬尾部に発生した,巨大な表皮様腫の1例を経験した.罹病期間は21年と極めて長く,L1-L3椎体には巨大なscallopingを起こしていた.腫瘍は硬膜,馬尾神経との癒着が強く,可及的に摘出したが,被膜は一部骨組織を伴う肉芽腫組織よりなり,内容物は,扁平上皮細胞由来の角化落屑壊死物よりなっていた.この症例は,26年前に硬膜内穿刺および,ヘルニア手術を受けており,その原因として上皮迷芽が考えられる.
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