Japanese
English
臨床経験
Malignant Neuroepithelioma(Peripheral Neuroblastoma)の2例
Two Cases Report of Malignant Neuroepithelioma (Peripheral Neuroblastoma)
鬼頭 正士
1
,
守屋 秀繁
1
,
遠藤 富士乗
1
,
石井 猛
1
,
高橋 英世
2
,
三方 淳男
3
,
高田 典彦
4
,
舘崎 慎一郎
4
,
柿崎 潤一
4
,
梅田 透
5
,
木元 正史
5
,
桑原 竹一郎
6
Masashi Kito
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2千葉大学医学部小児外科
3千葉大学医学部病理
4千葉県がんセンター整形外科
5国立柏病院整形外科
6千葉県対がん協会病理
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine Chiba University
キーワード:
悪性神経上皮腫
,
malignant neuroepithelioma
,
末梢性神経芽腫
,
peripheral neuroblastoma
Keyword:
悪性神経上皮腫
,
malignant neuroepithelioma
,
末梢性神経芽腫
,
peripheral neuroblastoma
pp.183-188
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900029
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抄録:Malignant Neuroepithelioma(Peripheral Neuroblastoma)は末梢神経組織に発生する軟部悪性腫瘍で,その発生頻度は非常に低い.今回われわれは2症例を報告し,臨床病理学的検討を加える.症例1:20歳,女性.昭和59年2月左大腿内側部の腫脹に気づく.5月18日近医で単純切除術を施行し,病理学的に悪性所見を認めたため,6月5日千葉県がんセンターを紹介された.初診時すでに右下肺野に孤立性転移巣を認めたが,全身的化学療法で縮小傾向がみられ,9月4日右下葉部分切除を施行した.その後2年間化学療法を継続し,4年後の現在も経過良好である.症例2:12歳,男性.昭和62年4月右足背部に小指頭大の腫瘤が出現し徐々に増大したため,6月26日近医で摘出術を行った.病理標本で本腫瘍の組織診断となり,全身的化学療法,局所放射線療法を行ったが3カ月後局所再発をきたしたため,12月18日下腿切断を施行した.
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