雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Rinsho Seikei Geka Volume 59, Issue 6 （June 2024）

臨床整形外科 59巻6号（2024年6月発行）

Japanese English

臨床経験

四肢骨関節・軟部組織感染症に対する術前評価としてのサーモグラフィーの使用経験 Experience in the Use of Thermography as a Preoperative Evaluation for Osteoarticular and Soft Tissue Infections of the Extremities 清水健太 ¹ , 善家雄吉 ² , 安藤恒平 ² , 濱田大志 ² , 佐藤直人 ² , 酒井昭典 ¹ Kenta SHIMIZU ¹ , Yukichi ZENKE ² , Kohei ANDO ² , Daishi HAMADA ² , Naohito SATO ² , Akinori SAKAI ¹ ¹産業医科大学病院整形外科 ²産業医科大学病院外傷再建センター ¹Department of Orthopaedic Surgery, Hospital of the University of Occupational and Environmental Health, Japan ²Center for Trauma Reconstruction, Hospital of the University of Occupational and Environmental Health, Japan キーワード：サーモグラフィー , thermography , 軟部組織感染症 , soft tissue infections , 熱感 , heat , 術前評価 , preoperative evaluation Keyword: サーモグラフィー , thermography , 軟部組織感染症 , soft tissue infections , 熱感 , heat , 術前評価 , preoperative evaluation pp.843-849

発行日 2024年6月25日 Published Date 2024/6/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203039

PDF(1735KB)

有料閲覧

Abstract 文献概要
1ページ目 Look Inside
参考文献 Reference

四肢骨関節・軟部組織感染症に対する術前評価としてサーモグラフィーを用いた症例を後ろ向きに調査し，実際に術前計画を行った代表症例を提示する．実施方法は，術前に目の高さから全体像を撮像し，体表温度に異変のある領域をspotする．結果，全例で熱感部位に一致して，サーマルカメラ上高温領域として高精度に検出できた．従来，熱感部位を他覚的に示すことは困難であったが，本ツールを用いることで，簡便に熱感部位の「見える化」が可能となる．今後は，検出できた熱感部位の臨床的意義やその信憑性を突き詰めることが課題である．