増大号特集 絶対! 整形外科外傷学
5章 リハビリテーション室
脆弱性骨盤骨折症例の歩行を中心とした移動能力の経過と阻害要因
荒木 心太
1
,
師岡 祐輔
1,2
,
大林 茂
1,3
,
上田 泰久
4
Shinta ARAKI
1
,
Yusuke MOROOKA
1,2
,
Shigeru OBAYASHI
1,3
,
Yasuhisa UEDA
4
1埼玉医科大学総合医療センター リハビリテーション部
2埼玉医科大学保健医療学部 理学療法学科
3埼玉医科大学総合医療センター リハビリテーション科
4埼玉医科大学総合医療センター 高度救命救急センター
1Department of Rehabilitation, Saitama Medical Center Saitama Medical University
2Faculty Health, Department of Physical Therapy, Saitama Medical University
3Department of Rehabilitation Medicine, Saitama Medical Center Saitama Medical University
4Advanced Emergency Medical Service Center, Saitama Medical Center Saitama Medical University
pp.669-678
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203000
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Point!
●脆弱性骨盤骨折は高齢の症例が多く,受傷前からの低活動や管理を要する既往歴,併存疾患,合併症に配慮する必要がある.
●術後に全荷重が可能となった症例は,walkerなど歩行補助具を用いた歩行を早期から開始できる.
●歩行開始の阻害要因として,免荷や入院前からの歩行障害,せん妄あるいは認知機能障害がある.
●歩行獲得への主な阻害要因は逃避性跛行であり,早期からの運動や活動にはwalkerなど歩行補助具を使用した歩行が推奨される.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年5月末まで)。
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