増大号特集 絶対! 整形外科外傷学
5章 リハビリテーション室
足関節周囲骨折後のリハビリテーション
山下 正太郎
1
Shotaro YAMASHITA
1
1長崎大学病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Nagasaki University Hospital
pp.662-668
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202999
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●足関節周囲骨折に対する骨接合術は軟部組織の状態を考慮して行われる.リハビリテーションは,①術前,②術後免荷・固定期,③術後免荷・固定解除期,④荷重期に分けられ,術前から開始することが多い.
●①,②では骨折部の転位増悪や軟部組織の腫脹増強によるコンパートメント症候群,創部治癒遷延などを引き起こさないように注意を図りながら早期にADLを拡大し全身の廃用予防や足関節〜足趾の機能障害予防を目指す介入を行う.
●③,④では免荷・固定により生じた足関節〜足趾の可動域制限や筋力低下などの機能障害を速やかに改善し,早期に受傷前と同等のADL獲得を目指す介入を行う.
●各期に応じたリハビリテーションの内容や注意点を具体的に挙げる.
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