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特集 脊椎関節炎SpAを理解する—疾患概念・診断基準・最新治療
体軸性脊椎関節炎(axSpA)の疫学,病態
Epidemiology and Pathophysiology of Axial Spondyloarthritis
田村 直人
1
Naoto TAMURA
1
1順天堂大学医学部膠原病内科
1Department of Internal Medicine and Rheumatology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
体軸性脊椎関節炎
,
axial spondyloarthritis
,
疫学
,
epidemiology
,
病態
,
pathophysiology
Keyword:
体軸性脊椎関節炎
,
axial spondyloarthritis
,
疫学
,
epidemiology
,
病態
,
pathophysiology
pp.341-345
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202937
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体軸性脊椎関節炎は,付着部の炎症が起こり,部位としては仙腸関節が初発で必発である.そのほか,椎体炎,末梢関節炎に加え前部ぶどう膜炎,腸炎など関節外症状がみられる.HLA-B27との関連性が高く,一般人口におけるHLA-B27保有率が0.3%と低い日本人では稀である.主に10〜20歳台で発症する.日本人患者でのHLA-B27保有率は75%であった.炎症による骨びらんと脂肪組織による修復の後に骨新生がみられ,靱帯骨棘が生ずる.付着部局所の自然リンパ球から産生されるIL-17やTNF,骨髄から付着部に流入する間葉系幹細胞が分化し病態形成にかかわる.
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