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特集 大腿骨近位部骨折—最新トレンドとエキスパートの治療法
転子部骨折
良好な骨性コンタクトを得ることを目指して—整復位得られていますか
Are You Getting Good Bony Contact?
塩田 直史
1
Naofumi SHIOTA
1
1国立病院機構岡山医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Hospital Organization Okayama Medical Center
キーワード:
骨性コンタクト
,
bony contact
,
観血的整復
,
open reduction
,
腸骨大腿靱帯
,
ilio-femoral ligament
Keyword:
骨性コンタクト
,
bony contact
,
観血的整復
,
open reduction
,
腸骨大腿靱帯
,
ilio-femoral ligament
pp.1437-1443
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202508
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大腿骨転子部骨折の治療においては,整復操作を行い良好な骨性コンタクトを獲得できるか否かが,最も大切なポイントである.3次元的に転位した主骨片同士を,さまざまな術中手段を用いて目標とする整復位・アライメントが得られるよう整復する.良好な骨性コンタクトは,完全な解剖学的整復・前方シフト整復・回旋整復によって得られる.本稿では,良好な整復位すなわち良好な骨性コンタクトを獲得するための整復操作における3つの要件(主骨片同士の骨性コンタクトの獲得・全体のアライメントの回復・骨頭骨片の回旋に対する固定性の獲得),そして術中テクニックについて述べる.
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