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特集 大腿骨近位部骨折—最新トレンドとエキスパートの治療法
転子部骨折
大腿骨転子部骨折 術前分類法と術後分類法の意義—どの分類法が有用か
Femoral Trochanteric Fracture: Significance of Preoperative and Postoperative Classifications: Which Classification Is Useful?
林 豪毅
1
,
福田 文雄
1
Gohki HAYASHI
1
,
Fumio FUKUDA
1
1北九州総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kitakyushu General Hospital
キーワード:
大腿骨転子部骨折
,
femoral trochanteric fracture
,
分類
,
classification
,
整復位分類
,
reduction position classification
Keyword:
大腿骨転子部骨折
,
femoral trochanteric fracture
,
分類
,
classification
,
整復位分類
,
reduction position classification
pp.1429-1435
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202507
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大腿骨転子部骨折の分類について,大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン2021(改訂第3版,南江堂)に沿って述べる.まず術前分類として,単純X線による分類は,AO分類,生田分類,そして宇都宮分類を,3D-CTによる分類は,中野分類と正田分類を取り上げた.次に,術後分類としてAP3×ML3分類を紹介した.「有用な分類」とは,治療方針や術後の予後予測に役立つものであり,①整復が容易か? ②術後の力学的安定性が得られているか?の判断材料となり得る分類が有用である.術前分類により骨折型を評価し,前方皮質骨がbone to boneで接触するよう「骨性コンタクト」をいかに得るか術前計画を立て,「安定した整復位」を得ることが大事である.術後整復位分類で翌日から全荷重の可否を含む予後を予測し,整復に不安がある場合は術後3D-CT撮影を行い評価する.
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