増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療
座談会
—抱え込まない。丸投げしない。こどもの「痛い」をあてにしない。—こどもと思春期の診かた
鬼頭 浩史
1
,
澤村 健太
2
,
今井 澄
3
1あいち小児保健医療総合センター
2あいち小児保健医療総合センター整形外科
3公立西知多総合病院
pp.461-465
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202321
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企画のねらい
——今回,本誌増大号では「もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療」として鬼頭浩史先生にご企画いただきました.鬼頭先生,企画のねらいについてお話しいただけますか.
鬼頭 小児整形外科の専門医でない先生,そして研修中の先生方に,こどもならではの診察のコツ,鎮静・鎮痛の仕方など,日常診療で少しでも役立つような特集が組めたらと考えました.また,健診から整形外科の二次検診に紹介された場合に,果たしてそこで完結できる病態なのか,あるいは専門病院に送るべきなのか,皆さん難しく感じているのではないかと思い,健診からの流れとしての項目も入れました.また,整形外科を受診する理由として一番多いのは,四肢や体幹の「痛み」だと思います.こどもが痛みを訴える場合,必ずしも整形外科疾患だけでなく,若年性特発性関節炎(juvenile idiopathic arthritis : JIA)など小児科がかかわる必要のある疾患も少なくありません.そうした疾患の紹介と,小児科と連携する必要があるかどうかのみわけ方も重要かと思います.その他,外傷や腫瘍,スポーツ障害などできるだけ広い範囲をカバーするような内容としました.
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