増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
外傷編
上腕—肘の外傷
上腕—肘の外傷のみかた/[COLUMN]肘関節をまたぐ創外固定の“設置位置”について心がけていること
森谷 史朗
1
Shiro MORITANI
1
1香川労災病院整形外科
pp.462-464
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201985
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解剖学的特徴1,2)
上腕から肘の外傷において念頭に置くのは,上腕動脈と3本の神経(橈骨・正中・尺骨)の損傷である.
上腕動脈は上腕の近位2/3では上腕骨の内側を走行し,肘部では前方へ位置し,その間,正中神経と伴走する.そのため,転位の大きい小児上腕骨顆上骨折や成人上腕骨遠位端骨折では,近位骨折端により上腕動脈や正中神経が損傷されやすい.
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