Japanese
English
特集 人工関節周囲感染の現状と展望 国際コンセンサスを踏まえて
抗菌薬の適正な使用,手術室での予防
Adequate Use of Antimicrobial Prophylaxis and SSI Prevention in Operative Theatre
山田 浩司
1
Koji YAMADA
1
1関東労災病院整形外科・脊椎外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanto Rosai Hospital
キーワード:
手術部位感染
,
surgical site infection
,
予防
,
prevention
,
予防抗菌薬投与
,
antimicrobial prophylaxis
Keyword:
手術部位感染
,
surgical site infection
,
予防
,
prevention
,
予防抗菌薬投与
,
antimicrobial prophylaxis
pp.315-319
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201636
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2018年に国際コンセンサスが全面改訂された.予防抗菌薬は第一世代セフェムが,βラクタム薬アレルギー患者ではバンコマイシンが推奨された.予防抗菌薬の術後追加投与の必要性の有無については明言を避け,予防を目的とした抗菌薬の局所投与は十分なコンセンサスが得られなかった.その他,さまざまな手術部位感染(surgical site infection:SSI)対策があり,本稿では特に重要と思われる対策を取り上げたが,概ね2015年に作成された骨・関節術後感染予防ガイドラインと同様の内容であった.SSIのおよそ半数は,エビデンスに基づいた対策で予防できる.是非これらのガイドラインをご確認いただき,エビデンスに基づいたSSI対策を導入していただきたい.
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