誌上シンポジウム 整形外科を牽引する女性医師たち—男女共同参画
仕事も楽しい,ワインも楽しい
水野 直子
1
Naoko MIZUNO
1
1市立豊中病院整形外科
pp.461-464
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201356
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▶第一の転機 —大阪へ—
人生には何度か転機がある.私の最初の転機は,卒後5年目に東京から実家のある関西へ移り,大阪大学整形外科へ入局したことである.そして大阪厚生年金病院(現JCHO大阪病院)スポーツ医学科の肩フェローとして,米田稔先生の指導を仰ぐことになった.毎日の仕事量は膨大で,その日のうちに帰れることは少なく,睡眠は平均4時間程度であった.肩の診察法,肩関節鏡視下手術の基礎からきっちり叩き込まれ,大変実り多きフェローシップであった.この3年半がなければ間違いなく今の私はない.学術活動の指導も熱心にしていただき,国際学会でも発表するようになった.海外での最初の発表の質疑応答で玉砕したことから,英語が話せなければ,これ以上世界は広がらないと痛感し,英会話の勉強を開始した.
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