膝離断性骨軟骨炎の保存療法群，手術療法群における臨床所見，画像所見の比較

The Comparison Study about Conservative Treatment and Operative Treatment of Osteochondritis Dissecans Lesions of the Knee

目的：本研究の目的は保存療法，手術療法を行った膝離断性骨軟骨炎(以下，OCD)各群の臨床所見，画像所見を比較検討することである．

対象と方法：OCD症例47例48膝を対象とした．対象を保存加療により治癒したC群，手術加療を要したOP群に分け，臨床所見，画像所見を比較した．

結果：骨端線閉鎖症例は有意にOP群が多かったが，標準化病変面積比に有意差は認められなかった．Cyst like lesion(CLL)はOP群に有意に多く，OP群では矢状断では中間部位が多く，冠状断では内顆が多かった．

まとめ：OCDにおいては，手術療法群ではCLLを多く認め，中間部位，内顆での病変が多く，慎重な経過観察が必要である．