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あとがき
土屋 弘行
pp.1042
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200366
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皆様いかがお過ごしでしょうか.夏の始まりは暑い日々が続きましたが,8月のお盆を過ぎてきますと,比較的過ごしやすくなってきて秋の気配を感じるようになってきました.しかし,ニュースでは熱中症情報が毎日出され,熱中症で亡くなる方や病院へ運ばれる方が多数いるのを聞いてびっくりします.愚生が若かりし頃,こんなに熱中症が起こっていたのかなあ?と,ふと疑問に感じてしまいます.近年の地球温暖化と関連するのかもしれませんが,高齢化社会へ向かっていることも一因かと思います.
現在,日本整形外科学会を中心にロコモの啓蒙活動が活発に行われています.ここ金沢でも,ロコモ対策市民公開講座を過日開催いたしました.350名ほどの参加者アンケート結果では,49%の人がロコモをよく知っているあるいは大体知っていると回答し,意味はあまり知らないが言葉は知っている人を含めると79%になりました.もともと病気に関心のある人たちが集まるので,このような高い数値が出てきたのもありますが,北陸地区での認知度は良好です.多くの人は元気になるために来場したとのことですので,今後,日本人の元気を保つために整形外科医の役割は益々重要になってくると思います.
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