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あとがき
土屋 弘行
pp.492
発行日 2011年5月25日
Published Date 2011/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102002
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3月11日,未曽有のマグニチュード9.0という大震災が突然日本を襲った.東日本大震災である.亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに,被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます.困難を乗り越え,一日も早い復旧復興を心よりお祈りいたします.われわれ国民一人一人が勇気と思いやりを振り絞り,支えあい,何ができるかを考え,できる限りの支援をする覚悟が必要であるのは言うまでもありません.くじけそうになっても忘れてはならないことがあります.ヒトのあいだと書いて,人間と言います.われわれは,独りぼっちではないということです.心を強く持ち,助け合い,国難を乗り切らなくてはいけません.われわれだからこそできると思います.
ここ金沢でも2回,震度3の揺れを感じました.インターネットで流れてきたニュースをみて吃驚しました.凄いことが起こっていると直感しました.金沢大学附属病院からもその日のうちに災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)を送り,第2陣には,当教室から整形外科医も派遣いたしました.災害発生から1週間も経過しますと,整形外科医の出番は相対的には少なく,既に,何らかの病気を有するご高齢の方々の慢性疾患への対応が中心となっていたようです.
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