Japanese
English
誌上シンポジウム 人工骨移植の現状と展望
リン酸カルシウムセメントにおける臨床応用
Clinical Application of Calcium Phosphate Cement : Present and Future Perspective
武政 龍一
1
Ryuichi TAKEMASA
1
1高知大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kochi Medical School, Kochi University
キーワード:
骨粗鬆性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fracture
,
リン酸カルシウムセメント
,
calcium phosphate cement
,
椎体形成術
,
vertebroplasty
Keyword:
骨粗鬆性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fracture
,
リン酸カルシウムセメント
,
calcium phosphate cement
,
椎体形成術
,
vertebroplasty
pp.967-972
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200349
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リン酸カルシウムセメントは,使用時ペースト状であり,シリンジから注入充塡操作が可能な独自の性質を有する人工骨であり,硬化後は約80MPaもの高い圧縮強度を発揮する水酸アパタイトとなる.空間の細部充塡性に優れ,荷重を支える強度があるため,椎体形成術などの脊椎荷重部への低侵襲手術に最もよい適応がある.ペーストが硬化し,最大圧縮強度に到達するまでの時間は,これまで4回の改良により当初の7日間から8時間にまで短縮し,早期荷重が可能となったことは大きな進歩である.血液の混入による自己硬化能劣化の短所は,手術手技の工夫により克服可能である.
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